実はお米と砂糖は栄養学的に同じなんです。
お茶碗1杯のごはんを150gとすると、糖質量は55gとなり、角砂糖に変換すると17個分にあたります。
時々、「米と砂糖は違う、米はゆっくり血糖値を上げるが、砂糖ははやく血糖値をあげるから別物だ。」という意見もあるんですが、実際に実験されている方がいらっしゃいます。
これは当時II型糖尿病だったカステーラ氏による実験です。
食パン、お茶漬け、砂糖水、素うどんを食べて、その場合の食後の血糖値の変化を見ています。
下の図の、上のグラフは、食後30分と60分、90分、120分で測った血糖値です。
下のグラフは、食後60分と120分の血糖値をグラフにしています。
上の図の、下のグラフで見ますと、砂糖もお茶漬けも同じ変化に見えます。
でも、上のグラフを見てみると、砂糖水がいかに素早く血糖値を上げるかがわかります。
しかし、30分で見れば砂糖水はお茶漬けよりも早く血糖値を上げるのですが、60分後には同じになります。
そして、120分後には今度はお茶漬けの方がまだ血糖値が高いのです。
この2つの食べ物は、血糖を上げる点では同じですし、長い時間血糖値が高い点でも甲乙つけがたいものです。
この結果を見ますと、お米と砂糖は一時間後には同じレベルの血糖値になるということが言えます。
さらに、お米の場合は長時間、高い状態が続きますので、お米がいかに優れた精製糖質であるかということがわかりますね。
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